旅の備忘録、前回はボストン・ローガン国際空港からロンドンに向かうブリティッシュ・エアウェイズの機内まででした。
私たちが搭乗したエアバス380は、定刻より20分早くヒースロー空港ターミナル5に到着。この日のロンドンは、快晴とまではいかないものの、そこそこ上天気のようです。機内では4時間近く眠れたので気分もすっきり。これから約3週間のヨーロッパ滞在、幸先のよいスタートを切れました。
ヒースローは、パリのシャルル・ドゴールやアムステルダム・スキポールと並んで、ヨーロッパ最大級のハブ空港。T2~T5の四つのターミナルを運用しており、T5はブリティッシュ・エアウェイズの専用ターミナルとなっています。
全面ガラス張りで採光のよいターミナル5。バゲージクレームでスーツケースをピックアップし、「Under Ground」の標識に従って進みます。ロンドンの地下鉄やバスは、アメリカと同じくスマホやクレカのタッチ決済OK。しかも、一日の上限を定めるCAP制を採用しているので、旅行者にはとても便利です。ターミナルは広いけれど、案内がしっかりしていて人の流れはスムーズでした。
ヒースロー空港から市内に向かう公共交通機関は、早くて快適なエリザベスラインもありますが、私たちは乗り換えを避けてピカデリーラインでホテルに向かいました。
日本の地下鉄に比べるとコンパクトな車内。手を伸ばせば、向かいの席の人と握手できるほどの距離でした。
キングスクロス & セントパンクラス駅で下車。地上に出てみると、目の前にキングスクロス駅(鉄道駅)。どっしりした石造りの建物とアーチ状のガラス窓が印象的な駅舎です。
1852年に開業したキングスクロス駅は、イギリス東海岸を走るイーストコースト線の終着駅で、ケンブリッジやスコットランドのエディンバラなど、イギリス北部とロンドンを結んでいます。
キングスクロス駅と言えば、映画『ハリー・ポッター』で魔法魔術学校行きのホグワーツ特急が発着する場所。駅の改札を出たところには仮の9・3/4ホームが設えられて、人気の撮影スポットとなっています。エンジのベストを着た人が魔法の杖やマフラーの貸し出し、自撮りポーズのアドバイスをしていました。
キングスクロス駅に隣接するセントパンクラス駅は、国内の複数の鉄道路線のターミナル駅であるとともに、パリやブリュッセルなどヨーロッパ主要都市とイギリスを結ぶユーロスターの始発・終着駅。このため、正式名称は「セントパンクラス・インターナショナル」と言います。ここからパリ北駅までわずか2時間15分。ロンドン・パリの移動は、飛行機よりもユーロスターが圧倒的に便利そうですね。
まるで宮殿のような趣きのセントパンクラス駅。堂々たる風格に感動し、思わず声が出ました。
キングスクロスとセントパンクラス、ふたつの主要な鉄道駅の地下は、多くの地下鉄が発着するキングスクロス & セントパンクラス駅になっていて、全体で一つの大きなコンコースとして機能しています。周辺にはバス停も数多く、私たちのロンドン滞在間、ここが最も便利な最寄り駅となりました。
ホテルに荷物を預けて、初日のロンドン観光がスタート。こちらはもう一つの最寄り駅、地下鉄ピカデリーラインのラッセルスクエア駅です。
地下鉄ピカデリーライン、グリーンパーク駅で下車。公園を抜けてバッキンガム宮殿に向かいました。宮殿の正面に建てられているのは、大英帝国の全盛期、1837年から64年間にわたって在位したヴィクトリア女王を讃えるメモリアルです。
この日は水曜日。一般的には月水金の11時から衛兵交代式が行われるのですが、後で調べて見ると、この週は月曜だけしか予定がありませんでした。大勢の観光客が集まっていましたが、私たちと同じくリサーチ不足だったようです(笑)
馬上で警備にあたる姿は凛々しくも穏やか。蹄の音を響かせながら歩を進める馬にも、逞しさと気品が感じられました。
ヴィクトリア記念碑からトラファルガー広場までまっすぐ伸びる道は「ザ・マル(The Mall)」。イギリスの国家行事において中心的な役割を果たす通りで、儀式の際には道路の両側にズラリとユニオンジャックが並びます。2年前、天皇皇后両陛下が訪英された折り、日章旗とユニオンジャックが交互に翻るザ・マルを、国王王妃両陛下とともに馬車でバッキンガム宮殿に向かわれました。とても印象的なシーンでしたが、それがこの並木道だったのですね。
ザ・マルの南側に広がるセントジェームズパークを散策しながら、テムズ川方向に向かいます。
グーグルマップを見ると、バッキンガム宮殿を中心に東はセントジェームズパーク、北及び西はグリーンパーク。さらにその北西には広大なハイドパークやケンジントン・ガーデンズと、緑ゆたかな公園が連なっているのがわかります。
多くの王室行事が執り行われるウェストミンスター寺院。11世紀以降、歴代国王の戴冠式はすべてこの場所で行われてきました。現在の建物は13世紀に再建されたもので、隣接する聖マーガレット教会、ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)と共に世界遺産に登録されています。
ウェストミンスター寺院には、歴代君主や王族、政治家のみならず、ニュートンやダーウィンなど多くの著名な民間人が埋葬されています。
ヴィクトリア通りを挟んでウェストミンスター寺院の向かいにあるメソジスト・セントラルホール。教会としてだけではなく、コンサートをはじめ様々な用途で使用される多目的ホールだそうです。
ウェストミンスター宮殿はその名のとおり、16世紀前半まで歴代イングランド王の居城でした。その後は国会議事堂として使用されますが、1834年の火災によりウェストミンスターホールを除いてほぼ全焼。現在のゴシック様式の壮麗な建物はその時に再建されたものです。
反対側(西)から見たウェストミンスター宮殿。写真ではわかりにくいですが、中央手前にある建物が、焼失を免れ中世の姿をそのまま残すウェストミンスターホールです。
宮殿北端に併設された、高さ96mの時計塔ビッグベン。2012年、故エリザベス女王の在位60年を記念して、正式名称は「エリザベス・タワー」となりましたが、今も昔も変わることなく、押しも押されもせぬロンドンのランドマークです。
ロンドン初日の夜は、ニューヨークに続き今回の旅で2度目のミュージカル。地下鉄ヴィクトリア駅を降りると、目の前がアポロ・ヴィクトリア劇場です。
アポロ・ヴィクトリア劇場は1930年創業。席数2,300を超える大きな劇場で、開業以来『サウンド・オブ・ミュージック』や『屋根の上のヴァイオリン弾き』などの人気作品が上演されてきました。中でも『Wicked』は2006年の初演以来、20年に亘ってこの劇場のロングラン記録を更新し続けています。
ニューヨーク・ブロードウェイと並ぶミュージカルの聖地と言われるロンドン。『レ・ミゼラブル』や『オペラ座の怪人』など魅力的な作品が多く上演されていますが、私たちはアポロ・ヴィクトリア劇場の『Wicked』に決めました。
そこで、日本にいる間に映画1作目の『ウィキッド ふたりの魔女』を、羽田-NYCの機内で2作目『ウィキッド 永遠の約束』を観て予習しておきました (^^ゞ
期待を裏切ることなく、映画『Wicked』で観た世界が、生の舞台ならではの臨場感で表現されていました。音楽も舞台装置も本当に素晴らしかったです。
外に出ると、アポロ・ヴィクトリア劇場がエルファバ・グリーンにライトアップされていました。
『Wicked』は休憩を挟んで2部構成。あっという間に3時間が過ぎていきました。次回は大英博物館やセントポール大聖堂、高層展望台から眺望するロンドンの街並みなどをアップする予定です。
























































































































































































































