藤原時平らの陰謀により筑前国の大宰府に左遷された道真は、
延喜3年(903年)2月、58歳の生涯を閉じ、その廟所の上に社殿が造営された。

朝早い時間帯だというのに、既に賑わいを見せ始めた石畳の参道。

天満宮の入口に鎮座する牛の御神体。
訪れる人に撫でられて、鼻と角が金色に光っている。

心字池。「心」という字をかたどっているのがその名の由来。
太鼓橋、平橋、太鼓橋の三橋が架かり、それぞれの橋は、長くて辛かった「過去」、
穏やかな「現在」、そして希望と新しい困難のある「未来」を現していると伝えられる。
(九州国立博物館公式サイトより)

大鳥居越しに楼門を望む。

せり出した屋根が美しいカーブを描く楼門。奥には社殿が見える。
おっ!「銘酒展」もやっているらしい。九州の日本酒も試さないとなぁ。

楼門を抜けると広い境内。雨が降ったように見えるのは、打ち水の跡。
七五三のこの日、凛々しくも可愛らしい子供達の着物姿があちこちに・・・・。

重厚な趣の社殿。なかでは、お払いが行われていた。

御前の梅を愛した道真は、平安京から大宰府への出発の朝、
「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅のはな 主なしとて 春な忘れそ」と詠んだ。
その梅が主を慕って一夜のうちに京から飛んできたと伝えられる「飛梅」

深まる秋を味わう日帰りドライブ。
城下町 秋月に向かう道すがら、久しぶりに太宰府に立ち寄りました。
楼門や社殿には深い趣や風情がありますが、
飛梅伝説や樹齢千年を超える大楠も、歴史のロマンを肌で感じさせてくれます。